南国リゾートは娯楽の天国
戻りたいときは「戻る」


プロローグ
それは休日の昼のことだ。俺の一言で、「おはよう、加代美(カヨミ)。急なんだけど俺と一緒に南国のリゾート島に行かないかな?」それを聞いた加代美の
1回目の返事は「………え?」少し固まった。2回目の返事は「っええええええええーーーー!!!!!」部屋に加代美の声が響くくらいびっくりした声を上げた。

序章
急にロマンスを壊すようですまぬが、運命と偶然は少し似ていると俺はたまに思う。理由は簡単、例えば運命の出会いとかは、偶然出会った人との相性が良かったりする。他にもこれは運命なのかもしれないという言葉を使うが、それもただ偶然にもそうなったにすぎないと前の俺ならそう思っていただろうな。でも、今は違うといえる。運命と偶然は違うものなのだと思い知らされた。まさか、俺がこんなことになるとは、思いもしなかった。

第1話「1人暮らしから…」
~~♪(携帯のアラーム音)「う~ん~。」俺は、睡魔に襲われながらも、もそもそと起き上がりアラームを止めた。「もう、朝か。うんじゃー、起きますかな」俺はベットから降りて、メガネを掛け顔を洗いに台所へ向かった。俺の名前は石田 京介(ケイスケ)今年で二十歳になる大学2年生だ。両親は俺が高校1年生の春仕事で○×県から、帰る途中で事故にあい帰らぬ人となった。それからの人生は少し大変だった。親は普段、とある人達の護衛をしているがもう1つあるようだ。俺が全く知らない会社の企画に加わっていたため、大量の給料を貰いそれを貯金していた。その金は父さん達の遺言で俺に渡った。しかし、それ欲しさに親族は俺を取り合うようになった。いや、違うな。正確には、俺はおまけで金を欲した。だから俺は、親族に言ってやった「俺はあんたたちの言いなりにはならないし、あんたたちのためにこの金は使わない!!」そう言ったら親族は俺に憤怒の顔で罵倒し始めた。でも、半月も過ぎればそんなことも無くなった。それから3年半が過ぎ俺はアルバイトを転々とし、1人暮らしをしながら大学生活を送っていた。「うっし、それで今日の朝のやることは終わったかな。あっいや、もう一つ残っていたな」そういいながら俺は、もう一つのやることをするため支度をした。俺のいつも朝は、起床してから台所に向かい、顔を洗って歯を磨いてから服を脱ぎ洗濯機に放り込んで洗濯機を回した。別の服を着替えて、朝ごはんの用意をして食べた。それから、部屋に戻り大学に行 く準備をして鞄を持って、台所に戻って弁当の用意をし、それから、洗濯物を干して、自分の家の駐車スペースから車を 出し、「あいつもう起きているかな?」そ う言いながら 俺は、車に 荷物を載せ、少し走らせた所で1件の家にたどり着いた。もう一つのやる事とは“ピンポーン”と鳴らすと「はい。どちらさま?あら、京介さん。おはよう」出てきたのは、加代美だ。「よー、今日はちゃんと起きれたな」そう、もう一つのやる事とは、
加代美の所に行って起こしにいくことだ。名前は、藤永加代美(トウエイ カヨミ)。大学の後輩で幼馴染だ。こいつを起こして一緒に行くことが俺のもう一つのやる事なんだ。「よし、今日はちゃんと起きれたようだな」そう言いながら加代美の頭を撫でたら「もうー、せっかくセットした髪がめちゃくちゃになちゃうよー、京介 先輩」そう、言って加代美は髪を梳かし始めた。「うっし、うんじゃー行くか。早く車に乗れ、置いていくぞ」そういうと加代美は慌てて車に乗り込んだ。俺達が通っている所は4年生の○×大学で俺はビジネス科で、加代美はコンピューター科に行っている。場所は俺の家から車で1時間20分もかかるため加代美は俺と一緒に行っている。「すぅーすぅーすぅー」こいつはいつも大学の行き帰りはいつもこうして車の中で寝ている。音楽を流しながら車を走らせていると大学が見えてきた。俺は「おい、加代美。大学に着くぞ。そろそろ起きろ」加代美はあくびをしながら起きた。「はぁ~、京介先輩もう着いたんですか?相変わらず早いですね」寝ぼけた状態で微笑みながら言った俺は照れ隠しのつもりで「そりゃあ、お前いつも寝ているだけだもんな」そんな会話している間に大学に着き先に加代美を下した俺は「加代美、今日もまた、いつもの時間に校門で待っているよ」加代美は“うん”と頷き大学に入っていった。俺も車を駐車場に置き大学に入っていった。

第2話「運命と偶然、偶然と運命」
全ての講義が終わり俺は、鞄を持って教室を出て、駐車場に向かい車に乗って校門に向かった。校門では、加代美が4、5人の男に絡まれていた。「ねーねー、加代美チャ~ン今日こそは、俺たちと遊ぼうよ?あんな男より俺達と居た方が楽しいで」どうやらまた、いつもの奴らだった。リーダーの男がそういうとほかの男どももそれに賛同するかのように頷いた。加代美は、「あーもー、あなた達いい加減にしてください。これ以上、付き纏うなら警察に言いますよ」そう言って加代美は携帯を取り出そうとしていた。その時、後ろから手を掴まれて携帯を落としてしまった。俺は「ほんと、あんた達は懲りずにまたやっているのか?あんまり、遣り過ぎると俺の力で社会から一瞬で抹消もとい消滅させてやろうか?」そう言いながら男達と加代美に近づいた。ナンパのリーダーは、「っく、またあんたか。あんた加代美ちゃんの何なん、彼氏か?友達か?本当にひつけえんだよ!!」怒鳴りこみながら俺に向かって殴り込んできた。それを、俺は片手 でひょいっと受け 流しその隙に男の 横腹に回し蹴りを食らわせた。男たちは唖然となっていた隙に加代美は俺の処に走ってきて、後ろに隠れた。男達はすぐに我に戻るなり全員 でとびかってきた。俺はメガネを外して「加代美済まないがメガネを持って少し離れていてくれ」加代美は言われたとおりにメガネを持って少し離れた。俺は殴り飛んで来る奴らを片っ端から蹴り飛ばしたり体術で投げ飛ばしたりして男どもを気絶寸前まで痛みつけた。俺は「そういや、俺が加代美の何なのかまだ、話してなかったな。俺は加代美の執事みたいなものだ」それを最後に男どもは全員気絶していった。
「加代美、こいつらを保健室に運びに行ってくるからお前は、車の中でDVDでも見ながら待っていてくれ」俺がそう言って加代美に車のカギを渡した。加代美は、カギを受け取って笑顔で頷き車の方へ走っていた。俺は、こいつらを担いで保健室に2,3往復してから車に戻った。「お帰りなさい、どうなったの?」加代美は俺を見ながらそう言った。俺は、「あー、いつものように運んどいた。あいつら今度こそ懲りて二度とこんなことをしないといいんだけどな」加代美も「そうだね~。私には京介先輩が居るのにどうして先輩の魅力が分らないのかな?」加代美はそう言いながら首を傾げた。俺は苦笑いをしながら「おいおい、俺は男にモテルつもりもない、俺の秘密はお前とお前の家族にしか話していないんだからな。それに、俺とお前が始めて会ったのは8年前だぞ」加代美は「うん。そうだったねあの時はまだ、京介先輩のおじさんとおばさんがまだ生きていたもんね」そう言いながら加代美は暗い顔をして俯いてしまった。俺は右手で運転しながら左手で加代美の頭を撫でながら「俺の親が死んだのはお前のせいじゃない。俺の考えでは俺の親を事故死に見せかけて殺したのはたぶんもう1つの仕事の関係者の誰かだと思う」それを聞いて加代美は「なんでそう思うの?」「理由は、お前をというか藤永家の血を継ぐ者は俺の石田家の祝福でもあり永久就職でもあるのだから親族に殺される事はないし、お前の血筋の原因ではない」加代美はそれを聞いて安心したのかいつの間にか寝ていた。俺は苦笑いし音楽を流しながら運転をした。俺がこいつと初めて会ったのは8年前だった。あの日母さんは「京介、お前も、もう12歳になった。そろそろ私たち 石田家の掟つまり、藤永家の人に仕えなければな らない」父さんは「といっても、お前の歳の時は殆ど相談相手か遊び相手になるんだ」俺の父さんと母さんは本当の兄妹で結婚しているから掟についてもかなり詳しい。それから2日後、俺は加代美と会った。加代美の家は古くから存在する。裏の世界ではビジネストップとも言われているが、その上の支配者的な者がいる。まぁ、俺なんだけどな。1年前に俺の家に名前のない郵便物が届いた。そこに入っていたのは20枚ぐらいの書類らしきものと8ギガのUSBメモリーだった。そのUSBメモリーには裏社会に関するデータ情報とそれに関係する物だった。それから俺は自分が持っている経験と知識で分析をしては実験の繰り返しをやっているうちに、半年も過ぎた頃には、裏社会では『闇の彗星』という俺のニックネームがついていた。ちなみにこれを知っているのは加代美とその家族しか知らない、理由はあまり外に漏らさないようにする為にある程度の協力者が欲しいからだ。まぁ、その代わりある条件を出されたお互いにとってはいい条件だからいいんだけどな。